自由選択活動

 

 

 

●講師が紹介した種目の選択肢の中から、

 子ども達自身が自分のやりたい種目を選び、

 満足いくまで活動する方法です。

◆ 自由選択活動の風景

自由選択活動では、子ども達が自分たちのペースで、

様々な種目活動を展開していきます。

 

“今” 自分は何を頑張りたいのか?

“今” 自分はどこに力を注ぎたいのか?

子ども達自身がそれを一番よく理解しています。

そして、そこに向かって真っ直ぐ力を注ぐことができます。

 

そのため、子ども達が

自分のやりたい種目を、やりたいと思った時に取り組めるよう、

とび箱鉄棒マット平均台 等の道具を

年間を通じて常にセッティングを行い、

子ども達の選びの選択肢として多種目を提供するという

環境づくりを行っています。

Q. 「なぜ、自分で選ぶことが大切なのですか?」

 

A.「子ども達の自立のためです。」

 

周りの指示や助力がなくても、

自分で物事を考えて、

自分のことを “自分ひとりの力でできる” こと

人間として “生きる力” を付けること

 

そこを大きな目標として掲げております。

 


 

私達大人は「子どもだから…」「時間がないから…」と、

ついつい、すぐに色々手伝ってしまいませんか?

 

しかし、子ども達は、

服の着脱だって…、食事の用意や片付けだって…、

友達とのコミュニケーションだって…、逆上がりだって…、

そのやり方を教えてもらえれば、

それを試せる環境を与えてもらえれば、

自分の力でできるようになるのです!

 


 

「いやいや、だからといって別に『自分で選ぶこと』は関係ないのでは…?」

…と思われるかもしれません。

 

しかし、自立のためには、

それを何度も繰り返し練習する環境が必要です。

 

例えば…

「英語を話せるようになりたい!」と思ったら、

英会話教室に通って何度も会話をしてみたり…

字幕つきの洋画を何度も観て発音や意味を覚えたり…

何度も何度も練習しませんか?

 

この『何度も何度も…』がとても大切なのです!

 


 

子ども達が『繰り返す』ためには、

自分の興味・関心に合ったものである必要があります。

 

私達の “趣味” と同じ!

自分に合ったものだからこそ続くけれど、

そうでなければ、残念ながら続かないのです…

続かなければ当然、できるようにはなりません。


 

だからこそ、自分自身の “今” を一番よく知っている

子ども達自身が自ら選んだものこそが、

『まさに”今” 自立する絶好のチャンス!』なのです。

 

Q.「鉄棒がイヤな子は、鉄棒の練習をしないですよね?」

 

A.「はい。イヤな時は一切触りに来ません。」

 

しかし! 

今は鉄棒に触れることができない子も、

自分から取り組む日が必ず来ます!

 


 これは、我々の35年の実績から、

自信を持ってお伝えできる事実です。

 

子ども達の「イヤ!」も一つの意志。

それを無視して大人が強制してしまうと…

 

『もうやりたくない…』

『鉄棒嫌い…』『運動嫌い…』 

心からの「キライ!」が育ってしまうのです…


 

大人の皆さんも『無理矢理やらされてイヤだった…』

小さい頃にそんな経験はありませんでしたか…?

 

 

「そんなに嫌がっているのに本当にやる日が来るの?」

 

『その時』は必ず訪れます!なぜなら…

 

全ての子ども達が一人の人間として、

『自分で一人でできることを増やしたい!』

『早く人間として一人前になりたい!』

という気持ちを持っているからです。

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当研究所が指導している子ども達は…

感覚・運動研究所:子ども達の姿

子ども達一人ひとり活動のやり方が異なります。

できるようになる時期、興味を持つ時期も違います。

 

子ども達が、それぞれのペースで

『自分の目標』に向かって全身全霊を注いで活動し、

納得がいくまで何度も何度も繰り返し練習し、

そして…目標を達成する時…

 

この瞬間に生まれるのが…

 この“自信”が子どもたちに大きな変化をもたらします…

 

自由選択活動:自信

『自分で一人でできることをもっと増やしたい!』

 

 

一つのことに徹底的に打ち込み、満足した子どもは

『自立』し、『自信』を付け、

さらに、自分に合った次の新たな『目標』自分で見つけ、

また、そこに向かって満足いくまで『繰り返し』練習するのです。

 

心のサイクル

子ども達はこのサイクルを

自らの力で繰り返しながら成長していきます。

 

 子ども達一人ひとりが持つ『自分で自分を育てる力』

その表現のために、

一人ひとりに合った環境を用意し、

必要な援助をしながら、信じて待つこと

それが、私達大人ができる支援だと考えています。