マットの上に寝て、
手足を真っすぐ伸ばしながら転がる…
あえて限界まで筋肉を伸張させる運動です。
この運動を何度も繰り返すうちに、子ども達は
筋肉をどのように動かしたら体が伸びるのか、
また、その筋肉はどこまで伸ばすことができるのか、
自分自身の体に気付いていくのです。
コアラのように鉄棒にしがみつき、
体をギュッと縮ませながらぶら下がる…
反対に限界まで筋肉を収縮させる運動です。
えんぴつゴロゴロに対して、この運動では、
筋肉をどのように動かしたら体が縮まるのか、
また、その筋肉はどこまで縮めることができるのか、
という自分自身の体への気付きが生まれます。
地面の上、平均台の上で、
お尻を高く上げて四つ這いで歩く…
『目』と『手・足・首・腰』を対応させる運動です。
最近は二足歩行への早期移行が最重要視され、本来
高這いで付くはずの手や指の力の弱い子が多いのです。
目で見たものに応じて手や足、首や腰を動かす力、
両手に重心かけることによって手や指の力を養います。
フープの中を、縄跳びを、
両足をピタッと揃えて跳ぶ…
左右の足の動きを一致させて跳ぶ運動です。
二足歩行をする際に両手両足が交互に出るように、
人間は無意識に左右で違う動きをする動物です。
左右同時に同じ動きをすることは、
実は意識しなければできないのです。
これら4つの基本運動は、
体の基礎ができるこの時期、特に、年中・年少・未就園児のお子様には
継続して何度も繰り返し取り組んでもらいたい種目です。
平均台の上でバランスを取りながら、
目的地に向かってボールを投げる…
成功させるには手先・指先のコントロールが必要です。
『入らなかったボールは元の場所に戻す』
『前の人が平均台から降りてからスタートする』
周りの人と物を共有する際のルールを体験し、
周りの人を思いやる心も自然に身についていきます。
巧技台を組み合わせて作られた複雑なコースを
歩いたり、またいだり、くぐったり…
平衡感覚が洗練されていきます。
たくさんの子ども達が一度に活動するため、
『前の人が渡りきるまで待つ』
『交差点でコースを譲る』
といった姿も見られるようになります。
遠くに並んだペットボトルをめがけて
ボールを転がす…
力加減や方向など、指先のコントロールが必要です。
次に並んでいる人の為に、
『倒れたペットボトルを先に立てる』
『ボールを元の場所に片付ける』
自分以外の人の事も考えながら活動をします。